OrderSelect()でポジション情報を取得した場合にのみ使用できるMQL4の関数を以下にリスト形式でまとめました。それぞれの関数は、選択したポジションや注文に関する詳細情報を取得するために使用されます。
1. OrderTicket()
• 概要: 現在選択されているポジションまたは注文のチケット番号を取得します。
• 戻り値: int(チケット番号)
• 用途例: 注文を特定する際に使用。
2. OrderType()
• 概要: 現在選択されている注文のタイプを取得します。
• 戻り値: int(注文タイプ)
• 値の例:
• OP_BUY (0): 買いポジション
• OP_SELL (1): 売りポジション
• OP_BUYLIMIT (2): 買い指値注文
• OP_SELLLIMIT (3): 売り指値注文
• OP_BUYSTOP (4): 買いストップ注文
• OP_SELLSTOP (5): 売りストップ注文
3. OrderLots()
• 概要: ポジションまたは注文のロット数を取得します。
• 戻り値: double(ロットサイズ)
• 用途例: 取引量の確認や計算に利用。
4. OrderSymbol()
• 概要: ポジションまたは注文が関連する通貨ペアを取得します。
• 戻り値: string(通貨ペア名)
• 用途例: 通貨ペアごとの処理を実行する際に利用。
5. OrderOpenPrice()
• 概要: ポジションのエントリー価格または注文の指定価格を取得します。
• 戻り値: double(価格)
• 用途例: 価格に基づくロジックや分析に使用。
6. OrderClosePrice()
• 概要: ポジションが決済された価格を取得します(決済済みポジションの場合)。
• 戻り値: double(価格)
• 用途例: 履歴データを分析する際に利用。
7. OrderOpenTime()
• 概要: ポジションが開かれた時間または注文が設定された時間を取得します。
• 戻り値: datetime(時間)
• 用途例: エントリータイミングの分析や履歴の記録。
8. OrderCloseTime()
• 概要: ポジションが決済された時間を取得します(決済済みポジションの場合)。
• 戻り値: datetime(時間)
• 用途例: トレード履歴のタイミング分析。
9. OrderProfit()
• 概要: 現在のポジションまたは決済済みポジションの損益を取得します。
• 戻り値: double(損益金額)
• 用途例: トレード成績の評価。
10. OrderSwap()
• 概要: ポジションで発生したスワップポイントを取得します。
• 戻り値: double(スワップ金額)
• 用途例: 保有コストの計算や評価。
11. OrderCommission()
• 概要: ポジションで発生した手数料を取得します。
• 戻り値: double(手数料金額)
• 用途例: 実際の利益計算に含めるために利用。
12. OrderMagicNumber()
• 概要: 注文やポジションに設定されたマジックナンバーを取得します。
• 戻り値: int(マジックナンバー)
• 用途例: EAが管理する注文を識別するために利用。
13. OrderComment()
• 概要: 注文に設定されたコメントを取得します。
• 戻り値: string(コメント内容)
• 用途例: 注文やポジションを識別するために利用。
14. OrderStopLoss()
• 概要: 設定されているストップロス(損切り)価格を取得します。
• 戻り値: double(ストップロス価格)
• 用途例: リスク管理のためのチェック。
15. OrderTakeProfit()
• 概要: 設定されているテイクプロフィット(利確)価格を取得します。
• 戻り値: double(テイクプロフィット価格)
• 用途例: 利益確定条件の確認。
16. OrderExpiration()
• 概要: 指値注文の有効期限を取得します。
• 戻り値: datetime(有効期限)
• 用途例: 指値注文の管理。
注意点
• これらの関数は、OrderSelect()で有効なポジションまたは注文を取得してからでないと使用できません。
• OrderSelect()に失敗した場合、これらの関数は無効なデータを返す可能性があります。そのため、OrderSelect()の戻り値がtrueであることを確認する必要があります。
これらの関数を理解して活用すれば、MQL4でのポジション管理がより効率的に行えるようになります。ぜひご参考ください!
つづくStep2.2 エントリーの有無を変数に格納してみよう